
写真左から:「ヨシオクボ」「アンセルム」
2026年春夏シーズンのメンズファッションは、デザイナーの強い主張よりも、リアルマーケットや生活者の感覚に寄り添った提案が主流となりました。とりわけ東京コレクションでは、ストリートやユースカルチャーを背景に持ちながらも、よりノーブルで洗練された方向へとシフトする動きが顕著です。
軽量化が進むテーラリング、ソフトなユーティリティスタイル、さりげないジェンダーニュートラル表現、スカーフやタイによるニュアンスづくり——。猛暑や日常性を前提にしながらも、半歩先を感じさせるバランス感覚こそが、今季の東京メンズを象徴しています。
また、海外市場を意識したデザイナーたちは、「日本らしさ」や「自分らしさ」と改めて向き合い、クラフト感のある素材使いや独自加工によって、ブランドの個性を静かに、しかし確かに打ち出しました。
シーズン全体の潮流
* 猛暑を前提とした、軽量かつ快適なスタイルの進化
* デフォルトとなったジェンダーフリーの、穏やかなアップデート
* ストリート由来の感性を、ノーブルで上質な方向へ昇華する流れ
* 海外市場を意識した「日本らしさ」「自分らしさ」の再定
2026年春夏 メンズ主要キーワード
1. イージーテーラリング
2. ユーティリティルーズネス
3. ニュートラルシック
4. ニュアンスドレーピング
5. クラフトワーク
6. オールディーズアメリカ
7. レッド・エフェクト
文:山中健
※本記事は、「ファッション販売」2026年2・3月号に掲載された記事の一部を再編集したのです。