
Courtesy of YOKE、ANCELLM、ALAINPAUL
2026年3月16日から21日まで、楽天ファッションウィーク東京2026年秋冬(RFWT)が開催された。一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は設立20周年を迎え、前シーズンと今シーズンで記念すべき一年とし、祝祭色も多く見られた。「アニエスべー」がフランス大使公邸にて「by R」プロジェクトでの支援を通じてショーを行い、RUN x ANDAM FASHION AWARDS PARISとの連携で、パリの新進ブランド「アランポール」もショーを開催した。また、JFW NEXT BRAND AWARDやTOKYO FASHION AWARD受賞者によるショーやイベントも行い、コレクションの層に厚みを出した。
ここ数シーズン指摘され続けている課題が、今シーズンも浮き彫りになった。有力ブランドによる公式会期外でのコレクション発表だ。海外セールスを重視するブランドにとって、3月の発表は遅すぎる。ファッションウィークの時期見直しを求める声は根強いが、実現は容易ではない。世界の主要ファッションウィークは互いに調整しながら成立しており、東京だけが独自に動くことは難しい。
この現実を前に、楽天ファッションウィーク東京は新たなアプローチを模索している。会期外でのコレクション発表を「前提」として受け入れ、それに対応する体制を構築し始めた。
1月から2月にかけてメンズを中心に行われたショーについては、 JFW がプレスやバイヤー向けにスケジュールを配信するなど、告知面でのサポートを強化。また3月の公式会期中には、台湾や中国のファッションウィークとのパートナーシップショーを開催している。新興デザイナーのインキュベーターという従来の役割に加え、ファッションウィークそのものをイベント化して注目度を高めるオーガナイザーとしての機能が、明確に変化しつつある。
まだトライアンドエラーの段階ではあるが、東京ならではのファッションウィークの形をどう確立していくのか。その変容を注視していきたい。
文:山中健
※本記事は、encore mode に掲載されたレポートをもとに構成しています。
ジャパニーズ・ミニマリズムの台頭、日常着へのシフト、造形美の追求、独自素材・クラフツマンシップという4つの潮流・・・・全文は以下よりご覧いただけます。